鈴きん的。 269時間目　「EP2」が意味するところ

269時間目　「EP2」が意味するところ

[ 2009/11/07 21:32 ] [COMIC]30巻 | TB(0) | CM(0) |

269時間目「世界の果てまで‥‥。」の感想です。

アリカ、見事に助けられちゃいましたね。

……。

いやいや、みんな、騙されちゃいけない！
この感動の救出劇も、結局は「総督の映像」。
つまりネギをたぶらかすためのでっちあげなんだよ！！

工エｴェｪ（´д｀）ｪェｴエ工工

ちッ、そんなわけないか。

でも、せっかくの感動にどうして水を差すようなことを書くかといいますと。

それもこれもぜーんぶ、「総督の映像」という語り口で過去編を描こうとした赤松先生のせいなんですよ。

二重構造なんて無理をしないで素直に三人称で描けばいいものを「ラカン・フィルム」の成功に気を良くしちゃってさー、私も多くの読者のように能天気にご都合主義の王道話に感動したかったのに、「総督が用意した映像」という点が引っかかって没頭できないしさー、まったくそんな余計なことをしなくてもいいのに…ブツブツ……。(-ε-#)

????????????????

……な?んて八つ当たりはこれくらいにして。(^^ゞ

ところで、266時間目から269時間目まで描かれたナギとアリカのエピソードは赤松先生の日記で「過去編」と表記されたことから真実（ストーリー上においてはまだ真贋不明）であるようですが、そうなるとここまで詳細な過去映像を総督はどうやって再現できたのでしょうか。

いくら紅き翼と行動を共にしていたからといっても、ここまでナギとアリカの行動や心情に精通しているのは無理がありませんか？

と、ここで気づいたのが今回のエピソードに銘打たれた、紅き翼戦記（ALA RUBRA SAGA）EP2.「災厄の魔女」というタイトルです。

EP2ということは当然EP1があるわけで、それは現在までの話の流れからすれば、230時間目からの「旅立ちのラカン」と考えるのが妥当です。（他にEP1ってないですしねｗ）

しかし、そうなるとメタ的には過去編という括りからEP1、EP2というタイトルが付けられたのは良しとしても、ストーリー上ではどういう理由が成り立つのでしょうか。

例えば、総督は、ラカンがネギたちに紅き翼のエピソードを、紅き翼戦記（ALA RUBRA SAGA）EP1.「旅立ちのラカン」というタイトルの映像によって教えたことをどうして知っているのでしょう？

よしんば何らかの方法で知っていたとして、どうして今回ネギに見せる映像にその続編となるタイトルをつけなければならないのでしょう？

私が考えた理由はずばり、この「総督の映像」はラカン制作（もしくは監修）によるものだから。

ラカンが関与しているとなれば、ナギとアリカのエピソードが詳細だったのにも合点がいきますし、タイトルがラカンフィルム同様に「紅き翼戦記（ALA RUBRA SAGA）」だったのもうなづけますねー。

…あれ？　もしそうであればこれまでの総督の言動の陰には、ラカンも（どういう立場にせよ）関わっていたことになりますねー。
そう思ったら、総督から舞踊会の招待を受けたとき、ラカンがネギたちの参加を意図的に後押ししていたようにも見えてくるから、不っ思議ぃ??。